【“義民”の由来】

 義民精神を現代に(貞享義民一揆を忘れないために)
 今から三百有余年前、時の松本藩主、水野忠直による年貢値上げに対し、安曇野の多田加助を中心とする、百姓一揆(加助騒動)が巻き起こる。民衆の真意を汲み立ち上がった彼等を人々は「義民」と称えた。民衆の真意立つ「義民」精神を今こそ実現しよう!!

【設立の経緯】

(市民オンブズマン「信州義民の会」として、主に松本市で活動)
「景色はいいけど、人が悪いよね」。長野県の松本市はこう評される事がしばしあります。「風光明媚で綺麗な所だけど、そこに住む人たちは閉鎖的でよそ者を受け入れず、変化を好まない」。そう言う意味です。
 松本市の代わりに、あなたの住んでいる町の名前を入れてみてください。そうすれば、こう感じませんか「松本市も自分の住む町も、変わらないじゃないか。いいところも沢山あるけど、新しいものを受け入れないで変わろうとせず、衰える一方じゃないか」と。
 松本市も他の日本中の町も、本質的には変わりません。そうであるならば、抱える問題も大差ないはずです。事実、松本市の抱える問題の一つに少子高齢化がありますが、これはどの地方都市も頭を抱える問題の一つです。
 少子高齢化や人口減少で、消えつつある町が日本中に散見されます。十年一日の寂れた町は、言い換えれば座して死を待つ町なのかもしれません。そしてそれは、松本市でもあり、あなたの住む町でもあるのです。何もせずに死を待ちますか?私達の答えは「NO!」でした。私たちは「松本の問題は他の町の問題」だという考えに基づいて、「松本を変える」選択をしました。そうして「信州義民の会」の設立に至ったわけです。

「信州義民の会」の目的

 私たち「信州義民の会」の目的はこうです。すなわち「『松本の問題は他の町の問題』だという考えに基づいて、松本ローカルな問題を解決することで、日本の地方全体の問題解決につなげていきたい」と。もう少し詳しく言えば、松本の抱える問題一一政治の腐敗、行政の怠慢、不透明な税金の使途、劣悪な労働環境、貧困家庭の問題、教育格差、人口減少、少子高齢化など一一をあぶり出し、向き合い、解決していくことで、松本市と同じ環遇にある、衰退の一途をたどる日本の全地方都市と問題解決のあり方をシェアしていきたいのです。
 「信州義民の会」のメンバーは皆、権力を持たない市井の民にすぎません。ですが、切実な問題に一般庶民が本気になって取り組むことで、自分たちの町を変えていけると考えています。町が変わり新しい風が吹けば、地域再生や振興に結びつくはずです。その新しい風を日本中に吹かしたいのです。

読んでくれた皆様へ

 「人間は自由の刑に処せられている」と言ったのは、フランスの哲学者サルトルでした。傍観者にも参加者にもなれる自由が、我々にはあるわけです。「面白そうだ」と思えるなら、一緒にやりましょう!!楽しい仲間があなたを待っています。

 2017年8月「信州義民の会」有志一同